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大阪地酒 天満大酒会のあった長い1日

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5月26日(日)の出来事。
大阪の酒蔵が一堂に会す天満大酒会というイベントに行ってきました。今回のイベントに参加しているのは、北は摂津の山間から南は和泉の海沿いまで、11の蔵元。それぞれ数銘柄のお酒を用意していて、小さい猪口1杯100円~300円で試飲することができます。会場内で、まず、100円券×10枚綴りチケットのチケットを購入し、手書きの会場マップと参加蔵と出品銘柄のリストも一緒に受け取ります。
午前10時に、樽酒の鏡開きでイベント開会。ふるまい酒を頂戴したら、早速、試飲スタートです。


1)北庄司酒造店(泉佐野)
庄の郷 純米山田錦・・・渋み、老ね香、雑味、渋みがあるするこってり甘口。
庄の郷 純米山・・・山田錦よりはすっきり。

2)清鶴酒造(高槻市)
特別純米 阪急冨田酒・・・独特の香りと雑味と渋みがある。
純米あらばしり・・・燻製のような、漬物のような、老ねた香りと甘みがある。個性的。

3)西篠合資(河内長野)
古代前酒・・・黒糖のような麦のような香ばしい甘さがあって、リキュールのような味わい。キーンと冷やして食前酒にしたら面白いそう。これを飲んですぐに日本酒ってわかる人、あまりないかも。面白い。
生もと純米・・・低温熟成したお酒のようなビスケットのような甘さと香ばしさに老ね香があわさった感じ。低温長期熟成した御代桜の缶生酒を彷彿させる味。

最初の3つの酒蔵はミネラルがしっかりしていて、味の骨格を形成しているようなる印象。雑味と独特の老ね香が燗したらどうなるのか、気になるところ。なにわ料理の味の濃さに負けない強さと甘みを感じました。
4)山野酒造(交野市)
特別純米酒 片野桜・・・米は五百万石。ガツン系のお酒が続いたので、飲んだ瞬間ほーっと、心が休まる感じがしました。はんなりとした伏見の酒というイメージの味わい。
山杯純無ろ過生原酒 片野桜・・・米は雄町だけど、雑味がなくて、ストレートに美味しい。
純米大吟醸 織姫の里・・・軽くないけど、旨みと重みがあるキレの良い辛口。
特別純米酒 織姫の里・・・はんなりとした旨みがあり、和三盆のようなすっきりとした甘みがすーっと抜けていく感じ。

5)大門酒造(交野市)
純米吟醸 利休梅・・・すっきりとした甘み。
特別純米 利休梅・・・甘さはあるけれど 米の甘みが際立って、儚げにすーっと消えてゆく感じ。伏見の酒に通じる軽やかさと旨みがあります。

この二つは伏見の酒に通じる清らかさを感じました。特に山野酒造は、良かった。改めて別の機会に飲んでみたくなりました。
6)寺田酒造(岸和田)
純米吟醸 元朝・・・辛口だけど辛すぎず、雑味
純米 元朝・・・辛口というより旨口。

7)秋鹿(能勢)
純米吟醸 歌垣・・・火入れ。酸の骨格がしっかりしていて旨みを形成。 
摂州能勢・・・火入れ。重さと雑味が違うことを再確認。
純米吟醸 生酒・・・和三盆系の甘さはあるけれど、酸の骨格がしっかりしていて、キレキレ。
純米酒 生囲い・・・甘さが前面に来るけれど、嫌味のない甘さで、後味がすっきり。

8)長龍酒造(八尾市)
純米吟醸 河内音頭・・・振り出しに戻る。
ふた穂 生囲い・・・雑見と老ね香と甘さのインパクト。
今回のイベントに参加してわかったことは、秋鹿がいかに洗練されているか・・・ということに尽きます。秋鹿はずっしりと重い酒ばかりかと思っていましたが、軽やかに旨い酒もあることを知りました。ミネラルではなく、酸の骨格がしっかりしているお酒ということでは、独自の路線を歩んでいるという印象。

全体的に甘めのお酒が多く、味重ねで濃い味のなにわ料理に負けない強さを感じました。一方で、伏見に通じるはんなりとしたキレのあるお酒もあり、水系と地域によって味の傾向が全く異なることがわかったことが収穫かな。秋鹿以外は、初めて飲む銘柄ばかりだったので、蔵の地図や説明を見ながら、あーだこーだ言いながら飲む順番を決めたりするのも楽しかった。

春は桜の名所での、炎天下の中での試飲会。手馴れた方は、芝生にピクニックシートを広げ、持参した酒のツマミと一緒に楽しんでらっしゃいました。オープンスペースでのゆるりとした試飲会だったので、そういうのもアリだったんですね。今後の教訓といたします。

●うまい屋
何も食べずにひたすら酒を飲んでいたのですが、桜ノ宮から天満まで歩いたら、ちょっと小腹がすいてきたので、たこ焼きをつまんで帰ることに。喉が渇いたから、ビールも頼んでしまおう。ここのたこ焼きは、出汁の味がしっかりしているから、ソースなしの方が私は好き。店の中で熱々を食べるのが一番ですね。
●双龍居
少し休憩してから、身体が炭水化物を欲していたので少し早めの夕食を。お酒を飲まなくてもいいように、わざわざ中華料理店を選んだのに、紹興酒を頼んでしまう、うっかりさんの私(失笑)

*紹興酒x2、プーアール茶
*キクラゲと胡瓜の和えもの
*羊肉のクミン辛味炒め
*牛肉の四川風煮込み(玉子麺付)
●羊肉のクミン辛味炒め
池袋の永利で食べた羊のクミン炒めが忘れられなくて頼んでみたのですが、こちらのは、タマネギの甘みを生かした優しくお上品な仕上がり。もう少しクミンの香りと羊らしいパンチが欲しかった感じ。美味しいんですけどね。
●牛肉の四川風煮込み(玉子麺付)
ここに来たら、必ず食べる・・・というか、これを食べたいから、ここに来ると行った方がいいかな。パンチ力あまりある味わい。オーダーのバランスとしては丁度よかったのかな。プーアール茶で脂を流しながら汗をかきかきいただきます。いやー、さすがにもうお腹一杯。ご馳走様でした。
きょうは、午前中から食べて飲んで、時々休憩という10時間耐久レース状態でございました。久々に胃薬を飲みました(失笑) その後体重が凄いことになり、しばらくポトフ生活をいたしました・・・。

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